2008年02月10日

For Tomorrow MAYA MAXX展

とんでもない混雑に驚かされる。ご本人が来館されていて、トークショー&サイン会があったのが原因の一つだとは思うのですが、終了後もますます人が増えていったことを考えるとそれだけ人気があるということなのでしょう。

MAYA MAXXという女性が描く世界というのは、可愛らしい絵という勝手な先入観があったのですが、今日はその印象がガラッと変わりました。絵に関しては、描くというよりも、その場の雰囲気を色彩で表現する、心象画のような風景画のような不思議なものでした。もう一つ驚いたのが文字です。文字もそれと同じように使われていること、メッセージ性をストレートに描いてしまっていることです。色彩と文字、垂れ流れる絵の具・・・それらが一つの雰囲気になる印象です。

個人的には一部屋の壁全面に大量の作品が所狭しと展示されていたものが印象に残りました。そこは戦争と平和の混沌でした。人間そのものの風景だったように思います。子供がどんどん生まれる可愛らしいもこもこした絵から黒と赤が咲き乱れる紛争の絵まで、可愛らしさと奥深い乱雑さが無秩序に並んでいました。

人気に驚き、作風に驚き、混沌に驚いた個展でした。

■個展概要
For Tomorrow MAYA MAXX展
会場/何必館京都現代美術館
日時/2008年1月10日〜2008年2月24日
料金/1,000円
マスメディアでの活躍により広く周知され、美術界で得意な位置を占めている現代美術家MAYA MAXX(マヤマックス、1961〜)の活動は。若い世代を中心に人気を誇っています。本展覧会では「For Tomorrow(明日に向かって)」という思いをこめて京都で描いた新作150点を展示いたします。
posted by 奥田圭太 at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

映画らしい映画。それ以上にミュージカルらしいミュージカル。ストーリー性や論理性や複雑性を求めるよりも、高揚感を持ち続けたまま映像と音楽の素晴らしさを体感するのがおススメです。音楽を下敷きにした歌詞の響きの豊かさと、映像の迫り来る高揚感で満足です。

ミュージカル慣れしていない人には退屈かもしれません。歌い出すことに違和感を感じるでしょうし、ミュージカルならではの歌い方はへたくそに感じるかもしれません。ですが、ミュージカルの高揚感を求める人にはジョニー・デップのミュージカルソングは素晴らしく、歌うように話す、話すように歌うその声は生き生きとしています。

ストーリーは感情を昂ぶらせたまま走り抜けるだけであまりありません。残酷な殺戮です。さほど深くもありません。オチも新鮮さはありません。ですが、そこは映画です。抑え気味の色調で殺戮の象徴である血の赤を浮かび上がらせ、ラストシーンはそれだけで絵画のようです。これらを映像「美」というのかは賛否両論あるのでしょうが、まさに映画ならではの映像であることは確かです。

ティム・バートン&ジョニーデップというコンビに何を期待するかは人それぞれでしょうか、私は映画映画を期待しているので、ミュージカルミュージカルした映画映画としてその映像と音楽の波に埋もれるドキドキ感は満足です。

※なお、けっこうティム・バートンの何らかの意図を感じるくらい殺戮映像はえぐたらしいものなので、ご覧になる環境(食事とか感情とか)は配慮が必要です。R15であることをお忘れなく。

■作品概要
題名/「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(原題:SWEENY TODD:THE DEMON BARBAR OF FLEET STREET)」
2007年/アメリカ/ワーナー・ブラザース
監督/ティム・バートン
出演/ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アラン・リックマン サシャ・バロン・コーエン
    ティモシー・スポール ローラ・ミシェル・ケリー ジェイン・ワイズナー
会場/TOHOシネマズ二条
19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。
posted by 奥田圭太 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(3) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

曽我部恵一ランデヴーバンド

約3時間。第1部曽我部恵一単独弾き語りライブ、第2部曽我部恵一ランデブーバンドライブ、アンコールはその両方。長時間の中でアーティストの心境の変化を感じるものでした。音楽以上にそこに意識が行き続けるライブでした。

心境の変化というのは二つの意味で、一つは10年前の作品と今の作品を比べるという作品から感じる時系列と心境の変化、もう一つはその日曽我部恵一という一人の人間が抱えていたであろう心境の変化です。どちらも推測ですのであしからず。

第1部 曽我部恵一単独弾き語りライブ
10年前のアルバム「サニーデーサービス」より全曲。1曲目からうまく声が出ず、ギターのチューニングもおかしいようでした。鼻声のように感じたのでおそらく風邪かなにかの体調不良だったのでしょう。それに呼応するようにギターの調子も悪かったのか、しきりにギターのチューニングを気にする素振りが目立ちます。中盤、やっとギターに音が戻りますが、やはり体調は悪いのか、高音が出ず、この人はこんな声だったかなと思うほどでした。終盤、頭で思い巡らしていた自分への苛立ちを吹っ切れたのか、魂の叫びのように歌う曽我部さんがそこにいました。ものすごく心に響いてよかったです。それは気持ちが吹っ切れたのか、10年前の何かを思い出したのか、清清しさと熱い気持ちが乗っていました。

第2部曽我部恵一ランデブーバンドライブ
しっとりとした大人の時間というか、それぞれの楽器の身体に優しいコラボレーション。眠いと言ったら眠い、心地よいと言ったら心地よい。ここでも曽我部さんの体調がいいようには思えませんでしたが、吹っ切れたからか音楽に合っているからなのか、そこには気楽に流れる声がありました。

全てが推測です。ですが、曽我部恵一という人が味わえたということは断言できるライブでした。

■公演内容
曽我部恵一ランデヴーバンド「ランデヴーコンサート」
出演/曽我部恵一 伊賀航 加藤雄一郎 長久保寛之 横山裕章 木暮晋也
会場/大阪厚生年金会館芸術ホール
日時/2008年1月25日(金)18:30開演
料金/3,500円
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

「エンジェル」

普通。普通すぎて逆に考え込んでしまうくらい普通の作品。異色・鬼才と世間的に評価を得ているフランソワ・オゾン監督作品を観ようと意気込むと、一般的なストーリーを映像美ではなく極めて普通に(これさえもこれでもかというくらい意図を感じるハリウッド風)描いた作品に肩透かしを食います。

女性一代記。芸術家一代記。現実から逃れるために類まれな想像力で夢を描き続け、見事作家として成功してその夢の世界を生きることを勝ち得た若き女性が、戦争という因果で初めて現実と直面することを余儀なくされ、ついには夫の死で現実に引きずり出されて転落していく。夢の世界でどんどん歩みを進めていた分だけ、置き去りにした現実にしっかり裏切られて、とことんまで打ちのめされます。栄華と没落を生きているうちにとことん味わった芸術家像でもあります。

19世紀末のイギリスを描いた。運命に翻弄される女性を描いた。ある種の答えである芸術家像を描いた。様々な解釈が可能であり、どれも正解のように思います。ですが、それらもすべてあまりにオーソドックスで、新鮮さを求めて観に行った私は完全な肩透かしでした。

■作品概要
題名/「エンジェル(原題:ANGEL)」
2007年/ベルギー=イギリス=フランス/ショウゲート
監督/フランソワ・オゾン
出演/ロモーラ・ガライ サム・ニール シャーロット・ランプリング
    ルーシー・ラッセル マイケル・ファスヴェンダー
会場/京都シネマ
1900年代初頭の英国。16歳のエンジェルは田舎町で小さな食料品店を営む母親と2人暮らしのつましい暮らしから目を背け、大時代なロマンス小説の執筆に情熱を傾けていた。やがて自らの出自さえ書き換えてしまうほどの類い稀な想像力と文才で一気に人気作家への道を駆け上がる。幼い頃から憧れていた豪邸パラダイスを買い取り、ノラという有能な秘書も得たエンジェルは、ノラの弟で孤高の画家エスメと恋に落ちる。
posted by 奥田圭太 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月13日

「ジェシー・ジェームズの暗殺」

一度ではわからないが味わい深い作品。実話の知識や時代背景を知らない私には理屈ではそこまで理解できませんでした。ですが、それでも何か納得してしまうような圧倒的な感覚的説得力がそこにあったのです。

映画は160分と長いのですが、それでも実話が背景であり一般教養であるとされているのかかなり説明部分が省略されています。おそらく長くなったのは主要登場人物二人以外にも光を当てようとしたことが裏目に出ているように思います。そんなやや苦しい160分なのですが、登場人物二人の狂気だけで、その演技だけで、その感覚だけで最後まで観られてしまいます。

この映画はジェシーとボブ(ロバート)の二人に全て集約されます。ジェシーは、祀り上げられた強靭な英雄と逃亡生活で心身をすり減らした猜疑心の塊である狂人の狭間で揺れ動きます。ボブは、英雄への長年の執着と夢にまで見た英雄との共同生活で生まれた愛情と理想像と現実増のギャップから生まれる憎悪と・・・純粋で単純で臆病な若者の中で様々なものが暴れ続けます。二人は重なっては対極に行き、対極に行っては重なるという理不尽を繰り返します。理屈だけで考えればどちらも崩壊していて人物像が揺れ動きすぎ、矛盾にしか思えなくなります。ですが、その矛盾を許してしまう説得力、人間の本質が二人の動き、表情にはあります。

ジェシーは死を願っていたのか、ボブは英雄になれると本当に思っていたのか、それはただのあの一瞬のように思えます。その一瞬があったから起こった。両者の狂気の部分がその瞬間だけひとつになった。そこにボブがジェシーを殺すという事実だけが転がった。そしてそれまでのジェシーが犯した強盗や殺人の事実とこの事実も・・・、全ての事実は大衆の勝手な解釈によって二人が求めていたものとは全く違うものになっていく、そのやるせなさが生んだ二人の翻弄された物語だったのかもしれません。

今でも理屈ではよくわかりません。スカッとすることができません。ですが、妙な説得力を持って私は感覚的に納得してしまっているのです。

■作品概要
題名/「ジェシー・ジェームズの暗殺(原題:THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD)」
2007年/アメリカ/ワーナー・ブラザーズ
監督/アンドリュー・ドミニク
出演/ブラッド・ピット ケイシー・アフレック サム・シェパード
    メアリー=ルイーズ・パーカー ポール・シュナイダー ジェレミー・レナー
会場/MOVIX京都
南北戦争にゲリラとして参加し、その後は犯罪集団となったジェシーとその兄フランクが率いるジェームズ一味。彼らが新たに企てた列車強盗計画に、ひとりの若者ロバートが加わった。彼は新聞や本でジェシー一味の活躍を知り、ジェシーに心酔していたのだ。列車強盗を行なった後、一味は分散して身を潜めることに。ロバートはジェシーに側に残るように言われ有頂天になるが……。
posted by 奥田圭太 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日

「タロットカード殺人事件」

前作「マッチポイント」と同じような出演陣・スタッフでありながら、まったく気色の違う作品。謎解きサスペンスの構造ではあるが謎解きに関しては反則満載で、ライトさが際立つコメディ。

オチまで一気に駆け抜けていきますが、内容はほとんどありません。どこまでも軽やかに小さな笑いの積み重ねで進んでいきます。論理的に言うならば反則もそこかしこに出てきます。小気味いい台詞のキャッチボールに可愛らしい動きの数々、会場そこかしこにくすくす笑いが起こります。

ウディ・アレンという独自路線を突っ走る映画監督が、一人の女優スカーレット・ヨハンソンを愛でるために気持ちのよい快走を続けています。ウディ・アレンという男に可愛さを見出せる人にはおススメです。ここまでされると気持ちがいい、というのは私の感想です。

■作品概要
題名/「タロットカード殺人事件(原題:Scoop)」
2006年/イギリス/ワイズポリシー
監督・脚本・出演/ウディ・アレン
出演/スカーレット・ヨハンソン ヒュー・ジャックマン イアン・マクシェーン
会場/京都シネマ
夏休みを利用してロンドンの友人宅に滞在中のアメリカ人学生サンドラは、遊びに行ったマジック・ショーで、敏腕新聞記者ストロンベルの幽霊に遭遇し、巷を震撼させる連続殺人事件の犯人が青年貴族ピーター・ライモンであるという特ダネを明かされる。ジャーナリスト志望のサンドラはスクープをものにしようと、三流マジシャンのスプレンディーニこと同じアメリカ人のシドと組んで上流階級のピーターに近づく。
posted by 奥田圭太 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(2) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

佐藤 卓ディレクション「water」

題して「water 水:mizu」です。どうしても観てみたかったので1日東京メトロ乗車券を駆使して駆け足で観賞。

水というものに対して様々な角度から考察された展示会でした。アートとして単純におしゃれというものではなく、そこには明確な視点という意思が働いていました。水というシンプルすぎる一方でとても複雑なもの、物質・音・値段・重量・映像、様々な表現で提示されています。

中でも「水の券売機」と「ふるまい」は秀逸。深く考えつつ、心躍る遊び心も満載でわくわくしました。全体として、水というものに対する理解を深めるとともに、水の可愛らしさや癒し効果にも十分触れることができた楽しい時間でした。

最後に「水の便り」といって「水は〜」と投稿する企画がありました。投稿するとしばらくして水の流れの中にその文字が浮かび上がります。ちなみに私は「鏡」と思いました。それは物理的に鏡のように映るということもありますし、水の味でその日の体調が映し出されたりもしますし、水の地球の状況が映し出されたりもしますし、雨などで気分が左右されたりもする、そういういろいろなものが映し出されるものに思えたからです。

■展覧会概要
第2回企画展 佐藤 卓ディレクション「water」
主催/21_21 DESIGN SIGHT 財団法人三宅一生デザイン文化財団
[クリエイティブチーム]
佐藤卓 竹村真一 天野和俊 アラカワケンスケ 井出祐昭 海藤春樹
takram 藤井保
[特別参加]
石元泰博 沖大幹 川崎義博 原研哉 三浦望 村瀬誠("ドクトル雨水")&NPO法人雨水市民の会
METAPHORデザイン&エンジニアチーム
会場/21_21 DESIGN SIGHT
日時/2007年10月5日(金)〜2008年1月14日(月・祝)
料金/1,000円
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月28日

映画「はんなり」大盛況御礼

私も携わった映画「はんなり」が宮崎公開、六本木ヒルズの特別上映を経て、25日より明後日30日まで京都シネマで公開となっております。初日から連日たくさんの方にお越しいただいて大盛況です。昨日、本日と様子を観に映画館に足を運んだのですが、どちらも開場前から長蛇の列ができていて感動しております。満席でお入りいただけなかった方々本当に申し訳ございません。そして、皆々様、本当にありがとうございます。

映画「はんなり」公式HP 
http://www.hannari.info/
初めてブログで立ち上げた内容
http://white-base.seesaa.net/article/24255551.html
LA上映時の様子
http://white-base.seesaa.net/article/27742329.html

今後は東京一般公開、宮崎追加公開へと続きます。
12月2日〜14日: 渋谷アップリンクX (東京都)
http://www.uplink.co.jp/schedule/index.php?yyyy=2007&mm=12
※上映時間は午前11時のみです。
12月15日〜21日: 宮崎キネマ館 (宮崎県宮崎市)
※追加上映決定!詳細は後日UPされます。

様々なメディアにも取り上げていただき、多くの方もレビューやブログに書いていただいたりしております。こちらも重ねて御礼申し上げます。一部ご紹介しておきます。

Yahoo!映画 さん
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id329015/
goo映画 さん
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11528/index.html
CinemaPreview さん
http://homepage3.nifty.com/CinePre/ndata/N07-265.html

Stone spa GAIA ブログ さん
http://blog.stonespa-gaia.jp/article/7211579.html
furaku マーケティングの妙薬 さん
http://futuremorning.cocolog-nifty.com/furaku/2007/11/post_6f78.html
徒然雑記 さん
http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/9ce48d0f2461fef66be8113900ad7197
YOSH BLOG さん
http://ameblo.jp/art-interface/entry-10057033762.html
伝統工芸 桐たんすとともに歩む さん
http://blog.goo.ne.jp/tansuya/e/a598d6e288646b156e15ad2d8f02f5f2
pause さん
http://green.ap.teacup.com/applet/prelude/41/trackback
男着物のすすめ さん
http://blogs.yahoo.co.jp/wakadanna009/27003343.html
銀座泰三 さん
http://ginzataizou.at.webry.info/200711/article_12.html
マウ的お気楽三昧通信 さん
http://okirakuzanmai.at.webry.info/200711/article_22.html
オレンジ...100% さん
http://yaplog.jp/orange-rockets/archive/403
君も、経営者になれる!高城幸司の社長ブログ さん
http://blog.goo.ne.jp/k-takagi001021/e/802d69f73c96264e6cf3591211bc3485

皆様、本当にありがとうございます。日本での公開もまだ残っています、来春以降は改めてアメリカでの公開へと邁進してまいります。引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。

※私、奥田圭太は映画「はんなり」のプロデュース業務を行っており、バリュークリエイトは当初よりスポンサーとして応援しております。

追加で更にブログご紹介
posted by 奥田圭太 at 15:42| Comment(7) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

奥田民生VS斉藤和義

非常に贅沢な組み合わせ。寒空にライブは苦手なものの、勢いで今年は冬もライブに行くぞと半ば強引に取得。

感想は個別に書くとして、驚いたことは客層です。まず私が普段行くようなライブに比べてかなり年齢層が高いです。なので激しくありません。演奏は激しくても皆さん見入っている感じで音に振り回される感じがなく落ち着いておられます。そこが少し物足りなかったですが、私は気持ちよくスウィングし、大声で歌ってきました。さらに、この二人は客層がとても似ています。入れ替わりの時間にも動き出す人はほとんどおらず、満員の会場は流動性なし。ノリの変化もほとんどありませんでした。きっとどちらも好きな方がほとんどなのでしょう。私もその一人です。

斉藤和義
この方の声は素晴らしい。色気があってとても格好いい。ドラムの方が慣れていない曲なのか前半バタついて演奏は全体的にバラバラにもかかわらず、斉藤和義という男の歌声だけで全てを許してしまいます。極めつけはギターとハーモニカのみのソロ、新曲。歌詞が哀愁のある声に乗って沁み渡ります。最大の魅力だけが飛びぬけてきます。びりびり感動しました。何度も言います。声が最高にカッコいい。本日は下ネタは少なめ、奥田民生さんのトリビュートを中盤にお二人で。

奥田民生
この方は存在勝ち。一言発するだけでその場の空気をリセットしてしまいます。奥田民生ワールドと言ってしまえばいいのでしょうか。グダグダだけど演奏すると締まる、そこがまた魅力的です。お客さんの反応は(奥田民生さんも仰ってましたが)初聴の曲と聴きなれた名曲とではまるで別物。聴きたい曲を聴きに来たお客さんといった感じだったのが少し残念です。その場の音をその場で楽しむ感覚が少ないのでしょうか。もう一つ残念だったのはボリュームが大きすぎ、ところどころマイクやギターがハウリングしたことです。とはいえ、生で聞きたかった曲が聴けて感涙しつつ一緒に大声で歌いました。演奏はまとまっていてすごくかっこよかったです。ちなみに・・・完成直後らしい新アルバムの曲をたくさんやってくださったのですが、全体的に今までにないシャープな印象でした。

最後はお約束で斉藤和義さんも再度登場し、一緒にラストソング。

■公演内容
奥田民生「DOUBLEHEADER@ZEPP LEAGUE」奥田民生VS斉藤和義
出演/奥田民生 斉藤和義
会場/Zepp Osaka
日時/2007年11月19日(月)19:00開演
料金/5,500円(1ドリンク別)
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日

音楽劇「三文オペラ」

ブレヒトが資本主義の矛盾を痛烈に描いた名作を、資本主義なんて難しいことは取っ払って、私たちの目の前に起こる事実として提示しようとした意欲作。何度となく「あなたのことなのよ!」と言われているような気がしました。これを政治家や最近の時事ネタにしてしまうのは簡単で、やっぱり私たち自身の中にあるのだと思います。

さて、舞台としての感想ですが、やはり翻訳劇の気障さが抜けていませんでした。歌の割合も多すぎたように思います。ピーチャム一家(ピーチャム、シーリア、ポリー)とルーシーの活力のある生々しさに比べて、他のものが浮き足立ってしまった印象です。大谷さんのブレヒトを代弁する存在感は群を抜いており、銀粉蝶さんのメリハリはそれを引き立てます。篠原さんの劇中での変化と歌は素晴らしく、猫背さんの掛け合いやユニークさは舞台を明るくしてくれました。

残念だったのはROLLYさんの取り扱い。舞台での存在感や歌唱力は秀逸、担当された歌詞も音に噛み付いていて面白い、にもかかわらず、本来キーマンであるはずのジェニーの扱いは軽く、ROLLYさんである意義は感じられず。国籍や性別をぼかして普遍性を強調するためのプランだったのでしょうが、結果的にはもっと日本日本していてもよかった気がしますし、ストレートで良かったと思います。

骨太の原作を面白く翻訳し、意欲的な意味づけもされています。ですが、役者の存在感や歌唱力にバラつきが大きく、個の演出が強すぎて全体の調和と活力が見出せなかったように思います。生演奏の迫力もあって部分部分は面白い、ですが、全体としてブレヒトを読み返す道を選んでしまいました。

■公演概要
音楽劇「三文オペラ」
作/ベルトルト・.ブレヒト  
演出/白井晃
出演/吉田栄作 篠原ともえ 大谷亮介 銀粉蝶 佐藤正宏 猫背椿 ROLLY
会場/兵庫県立芸術文化センター中ホール
日時/2007年11月11日(日)13:00開演
料金/8,000円
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。