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2008年06月12日

夏はやりくりが大変

イベント好きにはすでに夏がやってきています。というのも、夏は夏休みなどの大型休みが多いこともあってイベントの数が多く、そのチケットの発売はとっくに始まっているものが多いからです。

夏のやりくりはすでに激戦です。いったい夏休みがどのように取れるか分かっていなくても、イベントを想定してやりくりしていかなければならないのです。

何がいったい激戦なのかは夏イベントに参加されたことがある方はご存知でしょうが、まず人気イベントも多く、チケット獲得が困難です。更に地方イベントも多く宿泊地の問題があります。チケットが取れていなくても仮予約しなければ宿泊地確保が困難であったりもするのです。

今更ですが、まずは行きたいイベントを決める。それも多くのイベントがありますから日程がかぶらないように、移動も考慮して、休める日数も考慮して。そして、チケット発売前には宿を確保しておく。その上であまたの先行予約合戦から一般発売までを戦い抜く。それでようやくひと段落です。

かく言う私も8月はハードスケジュールです。野外ロックフェスにお芝居数々と予定は埋まって行っています。最後までどっちにしようか悩んだものや、ボリュームの問題もあって苦渋の決断で断念したものもあります。そして宿がなくて焦ったりもしました。

そして何より。夏場のイベントは暑さと体力の戦いです。暑さ対策に様々なグッズの導入を検討しています。そして、昨日のライブでは体力低下を痛感したので夏までに鍛え直しです。来週のスカッシュ!
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2008年06月11日

木村カエラLIVE TOUR 2008『+1』

オープニングの照明が落ちるや観客総立ちで手拍子。ホールとは思えないようなその雰囲気に圧倒され、そのまま突っ走ったライブ。

前半から中盤は最新アルバムを中心に照明をうまく取り入れていて、これがホールでやるライブなんだな、ホールに向いているな、と演奏と演出に納得していました。腕を突き上げるというよりはほんわかと手拍子。ところが後半、一気に加速します。観客も飛び跳ねるロックナンバーを連発。まるでオールスタンディングのライブハウスのように踊り狂う感じです。気づいたら汗をかいていました。ホール的なものとライブハウス的なものを同時に観られて、その違いも感じられて楽しかったです。

木村カエラさんはやっぱり可愛い。そして今回は強さも感じました。最初から最後までノンストップで飛び跳ねてはクルクル回るその可愛さとスタミナにやられました。歌声も伸びやかになっていてホールの奥まで歌声の強さが伝わるようです。一曲終わるたびに観客に丁寧に頭を下げている姿が印象的でした。

観客は老若男女様々でファン層が広い。おじさま方も立ち上がってニコニコ手拍子していますし、若い男女は激しく手を挙げ声を出します。小さな子供も「カエラちゃん」と声を出しています。

個人的にはホールはやはり苦手で、座席があって眼鏡をかけていてそれだけで気持ちよく踊れないので消化不良になります。それでも老若男女幅広い笑顔が見られて、素敵な笑顔のアーティストの歌声が聞けて、ちょっと汗をかいてほのぼのと幸せな気分になりました。

■公演内容
木村カエラLIVE TOUR 2008『+1』
会場/フェスティバルホール
日時/2008年6月11日(水)19:00開演
料金/5,000円
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2008年06月08日

「ザ・マジックアワー」

銀幕を愛する人のための傑作。何も残らない、ただひたすらに楽しく幸せな作品。三谷作品で初めて映画で表現する意味を感じました。

映画館にいる人たちが一体感を持つ瞬間があります。映画を愛する人たちがスクリーンに映し出されます。きっとそこに映らないこの作品のスタッフたちも映画が大好きなのでしょう。細かいことは書きませんが、全てに映画への愛が溢れ、映画館に行く楽しさってこういうことだったと実感できます。ただそこにみんなでいるのが楽しく、みんなと一緒に劇場で声を出して笑う、老若男女なんて関係ない、今そこにみんながいる、それが劇場文化です。

内容は全く深くありません。重厚なテーマもどこにもありません。そこはいつもの三谷作品です。ですが、映像・そこに込められた映画性、その映画館でなければいけないこと・・・、三谷監督が初めて映画を撮った、と私は思います。

レトロなセットを紡ぎ上げたスタッフ陣、怪演・快演の賛辞を全員に送りたい役者陣、遊び心満載のプロット・・・、何度観ても何かに出会える幸せな時間でした。

■作品概要
題名/「ザ・マジックアワー」
2008年/日本/東宝
監督・脚本/三谷幸喜
出演/佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 戸田恵子 
    寺島進 小日向文世 伊吹吾郎 西田敏行
会場/TOHOシネマズ二条
港町守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後は、ギャングのボス・手塩の情婦・マリに手を出したのがバレて大ピンチ。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命はないと脅される。が、デラの居場所に皆目見当もつかない備後は替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。そこで白羽の矢が立ったのが売れない俳優・村田大樹。主演映画を撮りたいと村田を騙し守加護へ連れて来るのだった。(goo映画)
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2008年05月31日

「アフタースクール」

伏線満載の楽しい作品。三谷幸喜の脚本のようであり、映画で最近の類似を探すのであれば「キサラギ」のような、深みはないけれど楽しい時間が過ごせる、POPな謎解きスッキリ作品。

比較論はあまり好きではないのですが、三谷幸喜さんが宛書を得意とし出演者に何をさせるのかを考える監督であるのに対して、内田けんじさんは台詞とシチュエーションで笑いを紡ぐ人のように感じます。プロットを練りに練るのを楽しんでおられるようで、その楽しさが観客にも伝わるので、観る側も構成を読み解いていくことを楽しめます。伏線を解いていく楽しさは格別です。

POP過ぎて表面で終わります。深さを求めると損をした気分になります。人間を描くのではなく、構成とどんでん返しを楽しむのです。だからこそ登場人物は可愛い人しか出てきません。人間の泥臭さや憎悪といった裏側を描かれません。あくまでPOPであり続けます。そこまで気楽に楽しみましょう。

■作品概要
題名/「アフタースクール」
2008年/日本/クロックワークス
監督・脚本/内田けんじ
出演/大泉洋 佐々木蔵之介 堺雅人 田畑智子 常盤貴子 北見敏之
     山本圭 伊武雅刀
会場/MOVIX京都
母校の中学校で教師をしている神野と、サラリーマンの木村は中学時代からの親友同士。産気づいた木村の妻を、仕事で忙しい木村の代わりに神野が病院まで送りとどけた。その日、夏休み中だが部活のため出勤した神野のもとに、同級生だという探偵が訪ねてくる。島崎と名乗る探偵は木村を捜していた。若い女性と親しげにしている木村の写真を探偵に見せられた神野はショックを受け、なかば強引に木村捜しを手伝うことになってしまう。(goo映画)
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2008年05月25日

「49日後・・・」

テーマはあったようなのに、結局は役者の芸比べになって、何も掘り下げられなかった作品。芸達者な役者陣、個性が違う表現方法と掛け合いのうまさに笑わせられ、お話は飛んでしまいました。

作品はブラックなテーマが下敷きにあります。家族の疎遠さ、家庭内暴力、監禁生活、自殺、オタク文化・・・全ては人間関係の微妙なずれです。そんな現代をシニカルに感じるにもかかわらず、終わってみれば何もなかった印象。作品を書くよりも役者を優先した結果でしょうか。

男性陣4人は個性豊かでわくわくさせられます。次は何をするのかと期待している会場全体の雰囲気を感じます。演出を優先したのか池田成志さんがおとなしかったものの、お約束とも感じる古田さんと八嶋さんの晴れ晴れとする面白さ、松重さんの抑えた中で生まれるとぼけたおかしさ、役者の人気を裏付ける実力を感じるには十分な二時間です。

最近のプロデュース公演は作家性よりも人気や役者が主導になりつつあるように感じます。作品よりも意志よりも、出演者が先に決まっていて、それに合わせるようにホンを書く。そのせいか、良し悪しが役者次第、好き嫌いが悪い意味で別れる内輪ウケ、あげくにはただのエチュードの連射(コント集のよう)で作品としては何も残らないもの、高価な割りに稽古不足が多いように思います。増えすぎたプロデュース公演は増えすぎたベストアルバムやカバーアルバムよりも性質が悪い、もう意志のないプロデュース公演という形には飽きてきました。

■公演概要
パルコプロデュース公演「49日後・・・」
作/竹内佑
演出・出演/池田成志
出演/古田新太 八嶋智人 松重豊 小田茜
会場/シアター・ドラマシティ
日時/2008年5月25日(日)18:00開演
料金/7,500円
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2008年05月24日

第4回スプリンクルシアター通し

3つの趣向の異なるお芝居をはしご。通し券という企画に興味を持って思い切って挑戦。かなり疲れました。それでも作風も演出も個性が全く異なる3種に出会えて楽しかったです。新開地という場所も知れましたし。以下、寸評。

(1)ユニット美人「髪結いの女たち」
オープニングの秀逸さから疾走。ど派手な劇画を見ているよう。日常の人間関係や男女関係をとことん誇張しデフォルメし暴走させています。モテ対ブルマ(モテない)からカタルシスまで、簡単なプロットのお芝居なのに思い切り笑えて、豪快な演出に感動できます。

(2)東京デスロック「3人いる!」
一見シンプルな会話劇。脳みそが爆発しそうなくらい読解力と想像力を暴力的なまでに要求します。付いていくのに必死でぐったりと疲れます。苦手な人はここで拒絶でしょうが、最後まで食らいつけば最後に謎解きがすっきり解けたような気持ちの良いオチがつきます。演劇でしかできない構成で新鮮。思わず台本を購入したのですが、読めば余計に脳みそが疲れ果てました。これを芝居に起こせた役者と演出家がすごい・・・。

(3)クリウィルバアニー「贅沢ラム」
ダンスカンパニー。最初から最後まで音楽とダンスのみ。雑踏と暗闇、食と排泄の繰り返し、豪華な祭りのようなパーティと祭りのあとの寂しさのよう。もっと笑いな感じかと思っていたら終始真面目で意外でした。照明が中途半端なのか、闇に目が慣れたのか、暗闇が暗闇になりきらず濃淡の演出がぼやけたのが残念です。ダンスのクオリティは8人のダンサーどの人も高く、その伸びやかさと体力に感動しました。

■公演概要
第4回スプリンクルシアター
会場/神戸アートビレッジセンター(KAVC)
料金/通し5,500円
(1)ユニット美人「髪結いの女たち」
作・演出・出演/黒木陽子
出演/紙本明子 朝平陽子 首藤慎二(ベビー・ピー) 大熊ねこ(遊劇体)
    吉村奈知 小林真由美 中村菜穂 
会場/KAVCシアター
日時/2008年5月24日(土)15:00開演
(2)東京デスロック「3人いる!」
作・演出/多田淳之介
出演/夏目慎也 佐山和泉 岩井秀人(ハイバイ)
会場/KAVCギャラリー
日時/2008年5月24日(土)17:00開演
(3)クリウィルバアニー「贅沢ラム」
振付・出演/菅尾なぎさ
出演/東さくら 阿竹花子 金子あい 佐藤想子 丹野晶子(ロリータ男爵)
     松浦羽伽子 松崎有莉
会場/KAVCホール
日時/2008年5月24日(土)19:00開演
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2008年05月12日

ファントマ 幕末殉教伝『イエス斬り捨て』

歌あり殺陣あり、笑いあり涙あり、That's entertainmentな舞台。“新生”ファントマ第1弾だと何度も強調されていましたが、過去をあまり知らない私には比較対象はなく、ただ今日の舞台は良かったと一言。

開演前から遊び心が散りばめられていて、始まる前にその世界観に入っていく準備運動ができます。こういうものはおまけを手に入れたお得感と始まったときのスムーズさが心地良くて好きです。

本編はといえば、幕末の名エピソードで知っている内容ばかりながらたくさんのものを同時並行かつ多層的に絡めていてスピード感があります。歌や笑いが程好く挿入されているおかげで緩急もあって疲れません。照明や音響も激しく最後まで一気に走りきれます。

後半に行くにしたがって、変わったもの、変わらないもの、変われないもの、変わらざるを得なかったもの、それぞれの死生が浮き彫りにされていき、和解というカタルシスに集約されます。

あまりの知識不足でどこからどこまでがファントマの人と言えるのかがわかりませんでしたが、それだけ一体感があったとも言えるのでしょう。演出の派手さや喜怒哀楽詰まったお話、楽しむ要素は満載です。役者陣はみんななんとなくいいのですが、パンチ不足です。あとは艶のある役者さん、ずば抜けた主役級が一人出てくればもっと大きな箱にふさわしくなるように思います。

追伸
こんなに物販に力を入れている劇団は久しぶりに見ました。いい意味でも悪い意味でも。

■公演概要
中之島演劇祭2008 ファントマ 幕末殉教伝『イエス斬り捨て』
作・演・出演/伊藤えん魔
出演/保村大和 久保田浩 猫ひろし 牧野エミ 盛井雅司 上瀧昇一郎
    坂口修一 副島新五 行沢孝 後藤篤哉 田村K1 天野美帆
    小暮紗織 磯子 いいむらなおき ダイナマイトしゃかりきサ〜カス
    きんた・ミーノ
会場/新・ABCホール
日時/2008年5月12日(月)19:00開演
料金/4,000円
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2008年05月10日

「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」

謎解きのサスペンスとしては三流、ヒューマンドラマとしては二流、キャラクター芝居としては一流。残念ながら映画としてはテレビドラマの映画版の想定内。

謎解きは薄っぺらく伏線も読め読めです。動機も単純なので犯人(実行犯の裏に真犯人がいたとしても)もすぐにわかってしまいます。けっこう抜け抜けの、あまりに都合の良すぎる謎解きの行程になります。

カメラワークも映画にしようと必死なのか、空撮が多すぎますし、やたら上から、やたら下からのアングルが多くて疲れます。テレビドラマの映画版にありがちなカメラ移動も多く、落ち着きがありません。

それでも、相棒という作品そのもののアドバンテージが大きくあります。それはキャラクターが出来上がっていることです。主人公の二人は長年で作り上げられてきたキャラクター、今回の事件の鍵は名優が揃い、キャラクターがしっかりしています。そのキャラクターのぶつかり合いという視点では非常に楽しめます。

初見の人には個性豊かな登場人物が楽しめます。これで水谷豊さんファンは間違いなく増えるでしょう。シリーズファンの人にはいつも以上に走り回る主人公右京が新鮮で新たな喜びとなるのでしょう。

■作品概要
題名/「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」
2008年/日本/東映
監督/和泉聖治
脚本/戸田山雅司
出演/水谷豊 寺脇康文 鈴木砂羽 高樹沙耶 岸部一徳 木村佳乃
    西村雅彦 原田龍二 松下由樹 津川雅彦 本仮屋ユイカ
    柏原崇 平幹二朗 西田敏行
会場/TOHOシネマズ二条
現場に謎の記号が残される殺人事件が連続して発生。記号をチェスの棋譜と看破した警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は独自の捜査に乗り出し、被害者全員に連絡を取っていた少女・やよいを割り出した。しかしやよいへの取調べは弁護士によって阻止され、捜査は行き詰ってしまう。そこで右京は事件に関連するサイトの管理人とメール交換によるチェス勝負に挑む。結果は右京の勝利。しかし投了図は、予期せぬものを示していた……。(goo映画)
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2008年05月05日

「LEGEND」参加

昨日は学生さんたちが作り上げた関西最大のエンターテインメントイベント「LEGEND」に行ってきました。なんばHatchを中心とした湊町リバープレイス一体をイベント一色に染め上げていました。

ミスコン・ミュージック・アート・コメディ・バスケ・ファッション・ダンスとあらゆる企画が内で外で繰り広げられていて、晴天にも恵まれて色鮮やかな空間ができ上がっています。

外では3on3のバスケはガチンコ勝負で終了間際のカウントダウンは緊迫と大歓声、ライブペインティングはかなり大型のものがあちことに、屋台が出ていてフードも充実、フリーマーケットがあったと思ったら、ヘアーメイクライブショーにストリートダンスバトルもたくさんの観衆が。

中ではタイムスケジュールもがっちりと運営されています。なんばHatchの音質は最高で、照明も映像も凝っています。この舞台は全てを化けさせる巨大な力があるのだと思います。お笑いではシャンプーハットやアジアンと学生コンビが同じ舞台に、ミュージックでも厳しい予選を勝ち抜いたアマチュアバンドがプロと同じ舞台に、ダンスもプロと同じ舞台に。プロとプロを目指す学生の共演です。ファッションショーもプロ顔負けの懲りっぷりです。あの舞台に立つだけで考えられない興奮があるのだと思います。学生のクオリティの高さにかなり感動しました。

フィナーレはミスコン。実は数週間前の彼女たちを一部知っていたのですが、その変貌振りにびっくりしました。人前に立つのも緊張していた彼女たちがメイクも衣装もバッチシに堂々とパフォーマンスを繰り広げています。人は機会を掴むことで変われるんだと確信させてくれました。

スタッフは終わってからも死にそうな顔をしながらも必死で片づけをしていました。楽しむ側はそのときだけしか知りません。ですが、彼らは朝からそして終わってからも1日中その楽しむ側を支えていたのです。なによりもこの日までの長い道のりがあります。そして終わりではありません。これからも彼らは動くことでしょう。
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2008年05月03日

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

アメリカ版大河ドラマ。

壮大な歴史小説(時代小説・伝記など)を映画の尺に納めようとしたら、あれもこれもで結局背景だけ壮大な、うすっぺらな表面しか表現できなかったという典型的な原作小説ありきな映画。時代背景が奥深い、役者は一代を演じる中で分厚い演技を全うしているにもかかわらず、何もない映画に貶められています。

1900年代初頭の石油に一攫千金を夢見るアメリカ市民。その中で強靭に生き抜き成功を収めた一人の男の、得たものがあるぶんだけ失ったものも大きいという一代記。得れば得るほど不信と孤独を獲得するというもの。

それにしても主演のダニエル・デイ=ルイスの齢を重ねていく演技と壮大なセットは良い。飛び交うお金の話が現代価値でどれくらいかわからなくてリアリティは欠けたものの、それを補うだけのリアリティがそこにありました。

残念だったのは、無駄なシーンの多さと無駄なカットの多さ。結局全部撮ってみて、どれも捨てる勇気がないから無駄に長くなってしまいました、といった印象。ワンカットだけ見れば奥深く、終わってみれば薄っぺらかったようです。

■作品概要
題名/「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(原題:THERE WILL BE BLOOD)」
2007年/ アメリカ/ウォルトディズニースタジオ モーションピクチャーズジャパン
監督・製作・脚本/ポール・トーマス・アンダーソン
原作/アプトン・シンクレア
出演/ダニエル・デイ=ルイス ディロン・フレイジャー ポール・ダノ ケビン・J・オコナー キアラン・ハインズ
会場/京都シネマ
一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴューは、幼い1人息子を連れて石油の採掘を行っていた。ある青年から、「故郷の広大な土地に石油が眠っている」と聞いた彼は、パートーナーのフレッチャーと共に米西部の小さな町、リトル・ボストンに赴き、安い土地を買占め、油井を掘り当てる。しかし、油井やぐらが火事になり、幼い息子は聴力を失う。精神に混乱を来した息子を、プレインビューは彼方の土地へ追いやってしまう。(goo 映画)
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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