2008年05月08日

起業する人しない人3〜智の人・情の人〜

ある人は転職サイトに複数登録し、毎日のようにその転職サイトでいろいろな企業を調べては転職について知識を蓄えていっています。ある人は起業を考えていて、綿密な事業計画を考え、分厚い事業計画書を作ろうと毎日知識を駆使しています。

これらの人はまず転職したり起業をしたりをすることはありません。

知識を蓄え、知識を駆使していますが、転職も起業も新たな領域へ踏み出すものだとすれば、それら借りてきた知識では役に立ちません。どれも知識の積み上げで根拠がなく、別の視点を指摘すると大幅修正されたり断念されたりします。つまり、知っている範囲の限定された知識や知ったつもりの知識であり、企画や計画の根拠にはなりえないだけでなく、他者からの影響を大きく受けるためにいつまでたっても完成しないのです。知識が前提であり目的である一方で、知識が増えれば増えるほど、知識を駆使すれば駆使するほど、自分からかけ離れていくのです。

ある人は転職がしたいという思いが強く、そのためにもと思い切って退職をしました。ある人は起業がしたいという思いが強く、起業以外は意味がないと考え、退職をしました。

これらの人は転職や起業をした「格好」にはなるでしょうが、実際にそこからうまくいくことはありません。

これらの人は感情的にまず行動を起こしただけであり、実際に事を起こしたとはいえないのです。転職したいと言っても転職する先はイメージできず、起業したいと言っても起業してからすることがないのです。

これらの人たちは一見すると真逆のように思われるかもしれません。
しかし、起業する人しない人の区分で言えばどちらも全く同じ人たちです。

これらの人たちは転職・起業というもの(あるいはそれに至るまでの経緯)が目的であり、その先がないのです。智の人であり、情の人であるにも拘らず、その智や情は転職・起業で終えていて、その先に発揮されないのです。転職のためであり、起業のためであり、自分が成す「事」のためではないのです。

結果として多くの人が事を起こす前に事切れてしまう、いや、そもそも起こそうにも事がないのです。

2008年01月29日

起業する人しない人2〜前提・注意事項〜

この特集コラムは「起業する人しない人」というタイトルで「事を起こさない人と事を起こす人の境界線」というテーマを描こうとしています。

そうすると私がまるで起業することを賞賛・奨励しているように思われるかもしれませんが決してそういうことではありません。境界線を越えていく方法・起業する方法をお伝えするものでもありません。事実、起業や転職という事を起こして満足に辿り着く人はほんの一握りです。注意していただきたいのは、事を起こさない人と事を起こす人の境界線は確かに存在しますが、誰もがそれを越えたほうがいいということではないのです。そして越えた人のほうが偉いというものではないのです。

ここで前提として4つの事実を書いておこうと思います。この事実はおそらく今後も引用して使われると思います。

(1)企業体は誰かが抜けたくらいで大きく傾くものではない
(2)何らかのものに所属する限り、その所属の力を大きく借りている
(3)事を起こすことを本気で考えていたとしても事に辿り着く前に事切れる人も多い
(4)事を起こしたとしてもきちんと事を遂行している人のほうが少ない

このコラムの辿り着く先はまだ私自身もよくわかりませんが、今のところ考えているのは「勘違い」や「つもり」は良くないな、というくらいです。

2008年01月27日

起業する人しない人1〜序章・ある少年の物語〜

社会人になってから、起業をしたい人や転職をしたい人にお会いする機会がよくあります。経歴のせいなのか、起業をしたい人や転職をしたい人の相談を受けることも少なくありません。

ですが、そのほとんどの人は、結果的に起業も転職もしていません。最近では少しお話を聞くだけでその人が本当に事に移すかがなんとなくわかるようになりました。実際に事を起こす人と起こさない人には決定的に違いがあるのです。いつまで続くか、どのようなところに辿り着くかはわかりませんが、そのことについてしばらく考察していきたいと思います。

先日、ある大学4年生が私のところに来ました。就職先を紹介して欲しいと言うのです。彼が就職先を紹介して欲しい理由は「留学するための資金稼ぎ」だと言うのです。彼の目標は「あるスポーツコーチになるための海外留学」だったのです。

私はこのとき「彼は今のままでは留学もできなければ、もちろんコーチになんてなれない」と確信しました。そして彼が事を起こさない人と事を起こす人の境界線を越えられるかを助言したのです。そして彼の決断を待つべく態度を保留して待つことにしました。

彼は今、寝る間を惜しんでアルバイトに励んでいます。そのスポーツともコーチへの道とも関係なく、ひたすら汗水を流して働いています。

私はそのことを聞き「彼は間違いなく海外留学を実現できる」と確信しました。彼は境界線を越えることを選択したのです。

ここに全てが凝縮されているように思います。事実、彼は卒業とともにあるスポーツのコーチになる勉強のため海外へ旅立つことが決定しています。
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