あるアンケートに答える機会があって、先日30歳になったばかりの私は一瞬の戸惑いを覚えながら「30代」に○をつけました。
この戸惑いはどこから来るのでしょうか。ひとつはつい最近まで20代に○をしていたのが移動したという単純な変化に対する戸惑い、同様に自分が30歳になったことを新鮮に驚く戸惑いでしょう。もうひとつはおそらく心のどこかに20代への別れの寂しさや一種のしがみつきがあるのでしょう。
私は早く大人になりたいと小さいときから思っていました。それは早く30歳になりたいと同義であったこともありました。一方で30歳で止まりたいと思ったこともありました。
今、私は30歳になりました。そこには劇的な変化は何もなく、30歳への失望もあるのかもしれません。生活に変化があったわけでもなく、心にも身体にも突然変異はもちろん起こっていません。
20歳になったとき、少しでも大人に見せたいと20代と声を高らかに宣言していました。30歳になったとき、少しでも若く見せたいと30代というものに加わらず30歳であり続けたいと叫ぶ心があります。ここでは「代」ではなく「歳」なのです。
あれほどまでになりたかった30歳、私はまだその取り扱いに慣れていないようです。
2008年05月07日
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