2008年04月05日

悪い芝居vol.6「なんじ」

劇団初見、予備知識なし。エネルギー溢れる若さと妄想による断片が一気に流れてくる構成に演劇的目眩を感じた将来が楽しみな劇団。

お話としては「ほんとそんな生きにくいのか、この世の中!」と全身ビリビリ来て、切なくなってしまいました。集団心理が全編に渦巻いていて、集団心理の恐ろしさと安心感と、そのなんともいえない気色の悪さがドロドロしています。笑いを混ぜられてもその居心地の悪さがドロドロしています。宗教・集団・個性・嫉妬・イジメ・思い出・自己・・・妄想の断片で無茶苦茶のはずなのに気持ち悪いくらい今に正直でリアルです。

演出は、現実のエピソードに妄想が絡まりつく断片が、気持ちのいい場面転換手法を経て縦横無尽につながれていきます。無秩序でエネルギーがあって目眩がしてきます。それは演劇的気持ちの良い目眩です。音楽のセレクトもとてもいい。もうワンテンポ全てのスピード感が上れば本当にクラクラしてしまいそうで、是非ともそう成長することを期待したい。

演技は下手くそです。それでもそれぞれのメンバーが全く違う肉体と声質を持っていて、特に男優陣はどんな風な役者に育っていくのかとても楽しみです。

アフタートーク。アドリブがないのは予想通りでしたが、妄想の断片とエチュードを巧みにつなぎ合わせる作風かと思いきや、前から書いていくということを聞いてますますこの作家に興味を持ちました。山崎さんと藤代さんが登場したのですが、二人とも舞台上とは全く違って驚くほど話が下手くそで、そんなところにも演劇の醍醐味を感じました。

■公演概要
悪い芝居vol.6「なんじ」
作・演出/山崎彬
出演/吉川莉早 三國ゲナン 四宮章吾 大川原瑞穂 藤代敬弘 植田順平
   梅田眞千子 森本児太郎 山崎彬
会場/精華小劇場
日時/2008年4月5日(土)14:00開演
料金/2,000円
posted by 奥田圭太 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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