2008年02月24日

MONO第35回公演「なるべく派手な服を着る」

地味、だけど、いつも通りMONOを感じる作品。今回は客演陣もMONOとして、全ての登場人物が平等に個性をはっきりと持っていました。セットも継ぎ接ぎの関係を表すかのように、入り組んでしっかりと組まれていたのが印象的。

土田戯曲といえば、コミュニティの変化の中で起きる人物と関係性の変化を笑いと恐怖の中間で描く機微が面白い、と私は勝手に思っています。今回はそこに「血縁」というどうしようもない関係性が加えられていることに土田さんのチャレンジと新鮮さを感じました。

とはいえ、結局のところは、前半は出来上がったコミュニティの中で笑いを中心に描かれ、中盤の(今回はやや強引ではあったものの)大きなどんでん返し的転機でコミュニティの関係性が崩壊・再構築されていくいつものMONOです。

客演陣を迎えたことにより登場人物が増えていつも以上にキャラクターがデフォルメされていて楽しめました。久々の女性登場も幅を感じさせました。その分笑えるのかと思えば、どちらかというと間が丁寧に演出されていたためか、上記の「血縁」というどうしようもないもののためか、むしろ窮屈さと切なさ、ほろ苦さが残りました。

わかってはいても、最後まで蚊帳の外だった五男に集約されていくラストは一つのカラルシスかもしれません。兄弟という血縁、そして同じ時間を過ごしたという「兄弟」と呼ばれる関係、それをただ見つめてきたいつもそこにあった温かい目。

■公演概要
MONO第35回公演「なるべく派手な服を着る」
作・演出/土田英生
出演/水沼健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生
    亀井妙子 本多力 松田暢子 山本麻貴
会場/HEP HALL
日時/2008年2月24日(日)15:00開演
料金/3,500円
posted by 奥田圭太 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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