2008年02月05日

大企業とベンチャー企業の違い

就職活動中の学生さんからこの質問がやたらと来るので書こうと思います。本当は自分たちで活動を通じて実際に肌で感じて欲しいので、私の感じた一例だけ書くことにします。

ある製品を組み立てる工場のラインを想像してください。

ある製品を組み立てるには、設計図に則って、たくさんある部品を必要な場所に置いていかねばなりません。ボルトを締めたりと作業もたくさんあります。工場のラインで見れば簡単そうですが、それはラインが完成しているからです。

ベンチャー企業では、大げさに言えばそれらを全て自分でやらなければなりません。製品の設計から、部品の調達に、部品を必要な場所において、ボルトを締めたりする作業・・・それら全てです。またそこにスピードを求められます。結果としてプロジェクトの最初から最後まで携われますが、それほど大きかったり複雑なプロジェクトはとてもじゃないですが自分だけではできません。

一方、大企業では、大げさに言えばそれらのどこかだけを担えば製品は完成します。ボルトを一つ締めれば、あとは他の社員や機械がやってくれます。場合によってはそのラインを効率的に回すことを考える側に回るかもしれません。結果として仕組みができているから物事が進みやすく大きく複雑なプロジェクトに携わることが可能ですが、プロジェクトの断片にしか携わることはできません。

これだけだと、ベンチャーは大変だけどやりがいがある、大企業は楽だけど面白くない、と短絡的に考える人がいます。ですが、少し角度を変えて考えてみてください。ベンチャーではしょうもない作業に追われて肝腎の時間は削減されますが、大手ではしょうもない作業は機械がやったりすでに効率化されていて時間があるのでいろんなことに取り組む時間があります。あるいはベンチャーはスピード重視で手続きが簡易なので物事が早く進みますが、大企業は組織の防衛本能で内部手続きばかりに手間がかかり物事がなかなか進みません。

結局はどちらも一長一短です。結局は働く姿勢なのです。働く場所ではなく、働く人の働き方なのです。どちらに行ってもその強みをうまく活かせればやりがいも面白さもあるのです。

追伸
去年はベンチャーの話を聞きたがる人が多かったのですが、今年はやたらと大企業の話を聞きたがる人が多いですね。去年は今の私のことを聞かれ、今年は昔の私のことを聞かれます。
posted by 奥田圭太 at 03:31| Comment(3) | TrackBack(0) | コラム:就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後の締め好きです★
なんか時代は切なりという感じで♪
Posted by nokkun at 2008年02月05日 05:03
 でも、どうでしょうね、大企業である仕組みやシステムが程度出来上がっていること、そのノウハウは貴重でしょう。ターニングポイントは、そのノウハウを従容として引き継ぐだけか、それとも、発展させ、高い「アドバンテージ」を有して、ベンチャーを起こせるスピリッツの有無かもしれません。アドバンテージは、そのまま成功の確率を高めてくれますから。

 もちろん、大企業病体質を有していたら、そことの隔離(ドーバー海峡つくり)は必要ですが、たとえば法務や知的財産、たとえば、ISO、商圏や土地感の有無があると、ベンチャーはやりやすいと思います。

 しかしながら、こういう主張は、圭太さんはわかって、それでもあえて「挑発的」に書いていると忖度しますが。
Posted by みのだ うえる at 2008年02月05日 23:21
>nokkunさん
コメントありがとうございます。
1年でこうも違うものかと驚いております。
いいことか悪いことはまだまだ先にならないとわからないのでしょうが。

>みのだうえるさん
アントレプレナーよりもイントレプレナーを推奨する人間からの挑戦状です(笑)
どっちに行っても言い訳するなコノヤロー、です(笑)
Posted by けいた at 2008年02月08日 19:24
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