2007年10月27日

コンサルティングという言葉

最近教えていただいてなんとなく見えてきたこと、それについて考えてしまったこと。

「コンサルティング」という言葉があります。

日本語としては新語の部類だと思うのですが「専門的な事柄の相談に応じること」という解釈が一般的でしょうか。英語としてconsultを直訳すると「相談・診察・調査」といった類と思われます。

バリュークリエイトはコンサルティング会社だと分類されがちです。事実として自社HPにコンサルティング事業という言葉も安直に使ってしまっている(実は自分たちをコンサル会社だとは思っていなかったりします)私たちがその原因でもありますし、なんとなくわからないものをコンサルティングと言っておけばなんでもありのような風潮が原因でもあるようにも思います。つまり、コンサルティングという言葉はとても広義で曖昧に使われてしまう、便利なようで中身のない言葉なのです。なんとなく流行言葉、なんとなく人気言葉なのです。

そんな言葉をこう定義づければ整理されるのかなというものに出会いました。

業務フローにおいて「企画」「運営(実行)」で区分したときに、企画だけをして運営はしないのがコンサルティング、企画から運営までをやるのがアウトソーシング(その中でも外注・請負といわれるもの)というものです。簡明な定義づけのように思います。そこにおけるコンサルティングとは、よく言えば専門性を持って他社(他者)の専門外の運営を企画力でサポートする、悪く言えば言うだけで何もしないということです。

そんなコンサルティングというものが現代の若年層には非常に人気があるようです。「コンサルしたい」「コンサル会社に入りたい」と言う学生をよく見かけますし、実際そういう方々がバリュークリエイトに訪れたりします。ですが、話を聞くとその言葉の意味を自分なりにでも定義づけられている人は極々わずかです。どちらかというと便利言葉として使われているに過ぎません。

そこに潜むものに怖さというか気味の悪さを感じています。

悪い意味を痛烈に感じるのです。「言うだけで何もしない」です。考えることばかりに頭が行っていて実際には結局何もしないという傾向です。自分が責任を持って自分が実行するということへの逃避、自分で実行するのが怖いから企画だけをするというように感じてしまうのです。冒頭に出てきた辞書による「専門性」も有しない学生が、相談を受けるだけという安易なものに流れてしまっているように感じてしまうのです。

自分の強みや専門性を明確に有しないときは、動くしかないと私は考えます。PDCAで言うならばPはCのあとです。まずDoです。Doを積み重ねる経験の中でCheckして、強みや専門性を見出していき、そのときにはじめてPlanの意味があるのです。そこに至ってPDCAです。Doから逃げていては決してPlanができるようにはなりません。

頭の中の勝手なイメージや机上の理論だけでは人もモノも動きません。そんなPlan(企画)は本質的なものではないのです。Do(実行)が前提とされていない企画はただの紙切れです。そこに専門性や経験に裏づけされたもの、それまで積み上げてきた信頼などがあってはじめて企画は本質的な価値を持ち、実行へと自然とつながるのです。

実行から逃げている限り、何も生まれません。実行してみて、やってみてやってみて初めて見えてくるものがあるのです。がむしゃらに必死になって汗をかいて苦しんだ先に見えてくるのです。その見えてくるものが大切であり、その見えてきたものが他社(他者)にも付加価値を生み出すとき、「コンサルティング」できるのです。
posted by 奥田圭太 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム:言葉津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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