2007年05月26日

感情論は自覚的でなければ逆効果である

感情論には感情でしか返って来ません。相手を愉快にすれば愉快が返って来ますし、相手を不快にすれば不快しか返って来ません。そこで生み出されるものはなく、共有もしくは反発だけなのです。感情論は感情をぶつけているのですから、ぶつかられた相手も感情的になるしかないからです。

感情論は自覚的に用いてこそ効果的なのです。

ただの感情論は意見ではなく、ただの文句です。感情的になるあまり冷静に自分を見ることができていません。言いたいだけであり相手のことを考えられていないのです。先にあるものは自己満足であり、相手との間で生まれるものではないのです。

一方、自覚的に用いられる感情論は、先にあるものを目指している点において意義深いものです。

感情論は相手の感情を揺さぶります。感情を揺さぶればそれに対する集中力も高まりますし、結果感情がぶつかり合って生まれるものは熱を帯びます。そしてその感情が、自分のことではなく相手のことを考えていると伝わったとき、その感情は意図を正確に伝える極めて冷静なものへと変化します。目指している先が共有され、同じ目的を目指して話し合いがなされるのです。そのとき感情論はもはや感情論ではなく、目的を持った議論となるのです。

感情はとても大切なものです。ですが、感情論を感情的に用いていては、自分で自分をコントロールできていないのです。感情論は自覚的・確信犯的に、自分を冷静に律してこそ、相手を思う感情となるのです。そして、相手を思う感情こそが目的を持った本当の議論を生み出すのです。
posted by 奥田圭太 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | コラム:言葉津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「感情論」の定義なり、例示があるといいなあ。感情論という言葉じたい20年くらい使っていなかったので、「なにのことを指しているのだろう?」となりました。googleで検索して、およそのことは見当がつきましたが、やぱpり、ぼくの周囲のビジネスシーンでは、聴かない言葉なんです。
Posted by 蓑田 植 at 2007年05月27日 11:23
>蓑田植さん
コメントありがとうございます。
私もあまり使わない言葉です(笑)使われたので、あえて使ってみました。
感情論て段階で「感情的に」なので、自覚的になるとすでに感情論ではなくなりますね。感情的に「見せる」のも感情論として書いてみました。
Posted by けいた at 2007年05月29日 11:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。