2007年04月29日

「バベル」

観る理由は話題についていくため。と思ってしまいました。

とても薄い映画です。

ひとつの事件を媒体として4つの家族を(時間軸はずれていますが)同時進行で描かれているだけです。事件とのつながりはさほど意味はなく、ただ世界のどこでも家族というドラマがあるというだけで、それを真摯に別々に描いたというだけです。4つの家族の物語をどれも浅すぎて撮れない監督が、一本に詰め込んだら意味深と思われて映画を撮れたというような、それぞれのドラマは真摯ではあるがとても浅いです。意味深なプロモーションのせいかもしれませんが、なおのこと意味が浅はかで薄く感じてしまいました。

映画としてもいまいちです。俳優人の演技に引っ張られてもちこたえているものの、しつこいまでの寄りの映像の数々。目をチラつかせるカット割やテンポ。決して美しくもないシーンの数々。音の入り繰りも苛つきを誘います。大画面で大音量で観ると酔ってしまいます。私は酔いました。最後の絵が撮りたかったのでしょうし、その効果を高めるためのそれまでの演出なのかもしれませんが、それにしてもしつこすぎます。

上映時間は長いです。酔わないように後ろのほうでご覧になられることを推奨します。

地球という惑星には様々な国・環境があって、そのどこにも人間というものがいる。そして人間である以上、みんな幸せなる愛とそれゆえの課題を抱えている。それ以上の深読みをしようにもできなかっただけでなく、それぞれのドラマがとても薄っぺらかったです。

■作品概要
題名/「バベル(原題:BABEL)」
2006/アメリカ/ギャガ・コミュニケーションズ
監督/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演/ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ガエル・ガルシア・ベルナル
   役所広司 菊地凛子 アドリアナ・バラッザ
会場/TOHOシネマズ二条
壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。
posted by 奥田圭太 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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話題作 バベル 観てきました。
Excerpt:  公開前はいろいろな意味で評判だったけれど、いざふたを開けると反応は微妙な映画、バベルを見てきました。
Weblog: よしなしごと
Tracked: 2007-06-09 23:27
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