テーマは相も変わらず「関連性から現れる人間の本性」で、演出も相も変わらずの「会話劇」です。これに関しては従来から満足度の高いものだったのですが、今回は結末がきちんと立っていて、そこにつながっていく言葉の応酬、そこから明らかになっていく関係性、因果の奥深さ・・・そしてさらにそのために生まれてしまう新たな関連性が加速度を持っていてパワーを感じます。
前半の下ネタスタートには笑いも表面的、それが関連性の中で実のある笑いに変わり、中盤から関係性が明らかになる中で会話のテンポとパワーが加速していくのがたまりません。それがずしりと印象に残ります。
関係性が明らかになるまでの5人のキャラクターとその結果生まれた関連性による5人のキャラクターがきちんと上辺が剥ぎ取れて本性として演じ分けられています。
地獄というモチーフでしっかりと「因果」を奥深く掘り下げた快作です。題名のためのようなラストはいらないと思うものの、あえて演じられなかった結末への加速は、それこそ「因果」から逃げず立ち向かった作者の思いがこもっています。
MONOは共通のテーマを上質の会話劇で繰り返す。それはカクスコを思い出します。そして、じんわりとほっこりと、それでいて、はっとする瞬間を忘れさせないところが大好きです。
■公演内容
MONO第34回公演「地獄でございます」
作・演出・出演/土田英生
出演/水沼健 金替康博 尾方宣久 奥村康彦
会場/HEP HALL
日時/2007年2月25日(日) 14:00開演
料金/3,000円






