2006年08月26日

のろまのつくりしもの

青蓮院の入口に大きな大きなクスノキが聳え立っています。

大きく、力強く、暑さしのぎに入った影から見上げれば優しく包んでくれるようです。その枝や根と言うにはあまりに太く伸びた手足は、この木がとてつもなく長い間生きてきたことを証明しています。幾年も幾十年も幾百年もその場で一歩一歩成長し、いつの間にか周りにも類を見ないものへと昇華されていったのです。木は生物、本当に生きているとこの楠は教えてくれます。

ただ動きがのろいだけ。

とは私の友人の弁。まさにその通りです。そしてその「のろさ」が確固たる強さの根源であるのです。

のろくてもそこから決して逃げることなく、しっかりと力をつけて成長していく、どこかだけが一気に伸びていくのではなく、根をしっかりと張り、それに合わせて幹が肥え、もっと成長したいと葉を溢れさせるように枝を天に広げる。

そののろさは、一見すれば弱弱しいものかもしれません。そのときそのときを見れば成長していないように思えるかもしれません。それでも着実に根を張って自ら歩みを止めることがなければ、長き将来の後にはその圧倒的な力強さを備えることができるのです。

手っ取り早いスキルを身につけるのはわかりやすいでしょう。ですが、本当の地力(実力)とは、逃げずに根を張って焦ることなくしっかりと歩み続けることでしか手に入らないのだと思います。それを怠らないことが将来の差であるように思います。

「うさぎとカメ」ではないですが、この楠はそんなことを思い出させてくれます。

青蓮院  http://www.shorenin.com/

posted by 奥田圭太 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム:言葉津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。