2005年12月29日

京都の伝統に思う4〜科学技術と伝統技術継承〜

伝統産業の根幹をな成す技術とはどういうものなのでしょうか。

職人の伝統技術は人間にしかできないという神話がございます。
今の技術であればどんな伝統技術も再現可能という神話がございます。

どちらもある一定の範囲で真といえるのでしょう。

金型の職人さんにお聞きしましたが、CADで測りCADで作ってもなぜか手で触ったり光に当てると反射で少し違うことがわかるそうです。CADで測りなおすと合っている。でも違う。最終手作業で補正するそうです。
ある大学の先生にお聞きしましたが、いかなる過去の技術も現代科学技術による解析で製法・技術を探り当てることは可能なのだそうです。ただそれを手作業レベルで真似できるかは不明。

日本の技術承継最大の課題は一子相伝・口伝であったと言われています。つまり、簡単に途絶えてしまい、途絶えたものの復活が極めて困難。復活させようにもいわゆる「レシピ」がないからです。

しかし、上記の職人さん、大学の先生のお話から考えればその課題は解消されます(可能性があります)。現代科学技術によりいわゆる「レシピ」が作ることが可能です。あとはいわゆる担い手の問題ですが、現在の日本には職人は生きています。

今後の課題は伝統技術承継よりも担い手の承継なのでしょう。

現在の日本は大学卒業後に職業選択をする、仕事の世界に入るのが当たり前のようになってきています。しかし、伝統技術は大人になってから身につけることは困難なものもあるようです。昔において承継可能にしていたのは丁稚制であり、まだ筋骨が柔らかい時期から身につけようとする機会があったことが大きな要因と言われているようです。そういう意味ではスポーツと似ているところがあるのかもしれません。職人の世界もそういう肉体のつくりから適合していくことが必要なようです。

担い手の承継にはそのことの理解とその仕組みが必要なのでしょう。



posted by 奥田圭太 at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集コラム:伝統 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。