2008年02月03日

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

映画らしい映画。それ以上にミュージカルらしいミュージカル。ストーリー性や論理性や複雑性を求めるよりも、高揚感を持ち続けたまま映像と音楽の素晴らしさを体感するのがおススメです。音楽を下敷きにした歌詞の響きの豊かさと、映像の迫り来る高揚感で満足です。

ミュージカル慣れしていない人には退屈かもしれません。歌い出すことに違和感を感じるでしょうし、ミュージカルならではの歌い方はへたくそに感じるかもしれません。ですが、ミュージカルの高揚感を求める人にはジョニー・デップのミュージカルソングは素晴らしく、歌うように話す、話すように歌うその声は生き生きとしています。

ストーリーは感情を昂ぶらせたまま走り抜けるだけであまりありません。残酷な殺戮です。さほど深くもありません。オチも新鮮さはありません。ですが、そこは映画です。抑え気味の色調で殺戮の象徴である血の赤を浮かび上がらせ、ラストシーンはそれだけで絵画のようです。これらを映像「美」というのかは賛否両論あるのでしょうが、まさに映画ならではの映像であることは確かです。

ティム・バートン&ジョニーデップというコンビに何を期待するかは人それぞれでしょうか、私は映画映画を期待しているので、ミュージカルミュージカルした映画映画としてその映像と音楽の波に埋もれるドキドキ感は満足です。

※なお、けっこうティム・バートンの何らかの意図を感じるくらい殺戮映像はえぐたらしいものなので、ご覧になる環境(食事とか感情とか)は配慮が必要です。R15であることをお忘れなく。

■作品概要
題名/「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(原題:SWEENY TODD:THE DEMON BARBAR OF FLEET STREET)」
2007年/アメリカ/ワーナー・ブラザース
監督/ティム・バートン
出演/ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アラン・リックマン サシャ・バロン・コーエン
    ティモシー・スポール ローラ・ミシェル・ケリー ジェイン・ワイズナー
会場/TOHOシネマズ二条
19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。
posted by 奥田圭太 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(3) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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