その中で感じたことは彼ら共通の課題でもあり、今後の起業塾の課題でもあることなのですが、個人のキャリアステップと企業のステージアップが混同されているということです。彼らにとっての起業は、やりたいことをやるに過ぎず、それが企業内でできるのであれば問題ないはずにもかかわらず、自身のキャリア成長として自分自身でやりたいと思っているだけなのです。つまり自身の問題であり、起業・起社が社会的観点から考えられていないのです。そこに今回の講座とは大きなギャップがあったように思います。企業の話になるととたんに遠い世界に感じてしまってリアリティを自分のものにできてないのです。彼らはあくまでフリーランスのことを起業と呼んでいるように聞こえてしまいます。事前にそこの整理と言語の意味を共通化することで起業塾はもっといいものになると確信しました。
また、ここからは彼らの共通の課題であり、実際に今回の面談で課題・行動設定として重要視したのですが、いろいろなものにふらふらしてあれもこれもやってしまう彼らの姿勢という課題です。やりたいことをあれやこれややってはどれも中途半端でやりきったことがないのです。小さな約束の積み重ねが自信と信頼の源泉なのですが、彼らはその約束を安易にしてはあれやこれやとしてしまうため、物事がどんどん複雑になり自身で処理できず、成功体験がないが故に自信も信頼も得ていないのです。一つのことに注力し、やり遂げるという極めてシンプルなことができないのです。そこを徹底的に話し合いました。そして、シンプルすぎるほどの行動設定をし、必ずやり遂げるという約束をしました。
約束をひとつひとつ大切に果たす。目標をひとつひとつ達成する。その成功体験が自信と信頼を生み出してくれるのです。それができない人はいつまでも何ができるという確信もなく、一瞬にして信頼を失ってしまうのです。物事は一つ一つの積み重ねです。いっぺんにできるようにはなりません。まずひとつ。それを大切にしてください。
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※第4回、第7回は私が欠席のためございませんが、内容はその次の会をご覧いただければだいたいわかります。