2007年07月12日

謄本に潜むドラマ

今日は急に入った裁判がらみで不動産の謄本をある人と二人でじっくり見ることになりました。前職の関係で不動産登記簿謄本を見ることは少なからずあった(特に1年目などは不動産の再評価や担保設定見直しに精を出したものです)のですが、謄本の面白いところはそこにストーリーがあることです。履歴事項を全部見直すとそこには売買や抵当権設定や貸付、いろいろな経緯が見えてきます。そこに当然のように法人や個人・・・債権者や債務者の思惑が詰め込まれています。それを時系列や権利者の素性を想像していくにどんどんストーリーだてられた仮説が出てきます。

この人はこういう事情で手放さなければならなかったんだろうな。これは実は管理会社が・・・。この金利は・・・。この会社は実はこういう目的で設立されたのでは?今きっとここはこういう状態にあるだろうな。この売主と買主は実は関係あるな。ここにあえて抵当権を設定しているのはこういうことだろう。この時期にこういうことがあったな。そして、それらの思惑の多くが、裁判がらみの今回の相談内容に集約されていくのです。


今日立てた仮説がどの程度事実を捉えられているかは分かりません。ですが、たった1枚の紙(厳密には1枚ではないですが)から人物を浮かべ、状況を浮かべ、思惑を浮かべる。想像力を駆り立てられるこの環境はとても面白いものです。何年も過去の出来事に辿り着いて、何年も先に想定されている思惑を手繰り寄せてくる。頭の中で、いや、目の前の空間にたくさんの人とモノが動き回るのです。サスペンスの謎解きのようなもので、時にハラハラドキドキし、時にスッキリし、時に興奮とともにガッツポーズをします。そこまでの楽しみがあるのです。

私の想像過程に付き合ってくれたT氏に感謝。妄想も多かったかもしれませんが、そこには何かがあったと思います。その何かを求めてT氏は来たのだと思うので、これでいいのかな、と一人で合点しています。


posted by 奥田圭太 at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 会社の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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