2007年03月18日

三月花形歌舞伎「霧太郎天狗酒もり」

感動というほどではありませんが、歌舞伎らしさをそこかしこで感じることができる舞台でした。演出にあれやこれやで光を使ったものは面白かったものの、場面転換の幕が下りている時間が長く、あれやこれや大仕掛けをやってみたものの基本的な部分がなおざりになったのかな、と。

役者さんは皆さん芸達者。特に今日に限って言えばかもしれませんが花形4人よりもその他(と言っては失礼ですが)4人が素晴らしかった。弥十郎さんのキレ、薪車さんの目の輝き、亀鶴さんの立役の中のコミカル、萬次郎さんの貫禄とコミカル。

逆に言えば花形4人は物足りず。橋之助さんは一人の見せ場はいいのですが通常のやり取りが声量のせいか力不足。勘太郎さんは期待が高すぎるのもありますが今回は正統派過ぎる役で抑えめ。愛する女性を持っていかれる口惜しい表情にはぐっと来ましたが。七之助さんはただただ美しい。愛之助さんの声の使い分けは素晴らしかったですが出番が少なめ。

作品自体が複雑な構成を強引に紐解いたもの。結局ほぼ全員が素性は源氏の怨念にとりつかれていますし。原作は相当背景と個性が複雑だったことがうかがえます。どの役が主役とも言い切れず全体的に出番少なめ。

結局、何を楽しみに行ったのか。歌舞伎でこういう演出もありなんだというものをたくさん拝みに行く華やかさか。個人的にはだんまりの色彩と動きの美しさは目を見張るものがあったと思います。

■公演概要
三月花形歌舞伎
通し狂言 天下騒乱源氏三代世継争い
「霧太郎天狗酒もり」
出演/中村橋之助 片岡愛之助 中村勘太郎 中村七之助
    坂東弥十郎 坂東薪車 中村亀鶴 市村萬次郎
会場/京都四條南座
日時/2007年3月18日(日)16時開演
料金/1等席 12,600円


posted by 奥田圭太 at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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