2007年03月08日

Rits Business Seeds Networking Forum

「Rits Business Seeds Networking Forum」に参加してきました。

趣旨は、立命館大学が産学官連携の取り組みとして「事業化の可能性がある未発表研究(Seeds)」を公表して、民間や有識者の意見や交流(Polish)を交えて、様々な情報の収集・交換をし、社会に事業や商品やサービスという形で出していこうというものです。簡単に言うと、立命館大学の施設で行われている先生方の基礎研究や理論を事業化できないか発表する場です。

発表内容自体は面白いものも多かったです。ただし、先生方の研究を立命館大学職員の方がヒアリングして発表する形なのでどこまで理解して発表されているのかが疑問(質問されても答えられなかったりする)、先端研究だけに分かりやすく伝えるのが難しい、ということもあって、具現化されていないと意見交換がされにくかったのが残念です。ちょっとでも興味があれば直接聞きに行くしかないのが現状でしょう。

交流会で立命館大学職員の方とたくさんお話させてもらえてのですが、みなさん思いが強く柔軟であるのがこの大学の特徴だといつもながらに感心します。

それにしてもこの会、参加していたのはほとんど立命館大学の関係者で、それ以外は数社のベンチャーキャピタルさんが来ていました。

個人的にはこういう取り組みはベンチャーキャピタルさんとやるべきではないと強く思います。ベンチャーキャピタルさんは出資しなければいけないので企業を起こさせることが必要だからです。ですが、研究者が起業しても経営に時間が割かれ失敗する例はベンチャーキャピタルさんが一番ご存知のはずです。それなのに「経営できる人を連れてくればいい」などと言って簡単に起業させようとします。(「会社を作られるときはご連絡ください」などと言っていた人を見かけたときは唖然としました。)そうではなく「経営できている人」と結びつけることがこういった取り組みには一番大切です。

研究者の権利を最大限守りながら、経営している人・企業と結びつけ、その研究を社会に最大限に発揮してもらう、それこそが本当の産学官連携だと思います。そのことに一番気づいているであろうベンチャーキャピタルさんがそういうご指導をされずに自分たちの事業を考えておられるのが甚だ残念です。

どうしてもそういうことの経験のない大学職員様は「資金」に目が行き、ベンチャーキャピタルさんがまず浮かびがちです。ですが、ベンチャーキャピタルさんはそういう経験が豊富で分かっておられるはずです。実際に必要なことは「市場性」「成長性」のある「情熱溢れる人による」研究(Seeds)を「経営」「資金」「営業力」を「持っている」人・企業が社会的に磨くこと(Polish)なのです。そして、そういうことを大学職員様にも知っていただかなければならないのです。ベンチャーキャピタルさんが大活躍する段階は別のはずです。

この点においてこの会である企業の副社長様(工学博士でもあられます)と意気投合できたのが何よりの救いです。この会を憂えていた私に、この会はこの方がついているので可能性があると思わせてくださいました。


posted by 奥田圭太 at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 会社の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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