2007年01月15日

創業を思い出して

創業者の抱える悩みのひとつに「会社規模」というものがあります。

創業したてのときは自分の意志と強い思いで、時にはワンマンに引っ張っていきます。そのワンマンが許させる背景にはその裏返しとして社員全員に目をかけているということがあります。しかし、会社が大きくなるにつれて社員「全員」というのが困難になってきます。このとき、ワンマンは崩壊し、自分の強い思いが伝わらずもがき苦しみます。社員は社員で、今までそのパワーについていった疲れか、社長についていけないと考えるもの、否定するものが現れます。これが社員30名〜50名の壁です。

根源は「目が届かない」ということにあります。

そこで、社長は自分の右腕・左腕を必要とし、そのものを使って「全員」に目を届けようとしますが、その右腕・左腕も欲しいからといって手に入るものではないことが社長をもがき苦しめるものです。

この段階に来た企業は、いったん停滞します。今までパワーでやってきたものがうまくいかなくなり、無理をしていた膿みもたくさんでてきます。そこから脱却できるかは組織といった理屈ではなく(1)上記の右腕・左腕の登場・育成(2)創業時代を知らない人たちによる新しいカルチャーの創出、にかかっています。

(1)は縁もありますし、時間もかかります。(2)は創業者の思い次第で可能です。その手段としては(イ)真っ白な新人の採用(ロ)創業パワーのある人財による社内創業、があります。

(イ)は真っ白というのがポイントです。変な癖がついていると変えるのは困難です。どこのカルチャーにも染まらず、新しいものを吸収しやすいことが肝要です。企業からすれば即戦力のほうがいいに決まっているのに、新卒が重宝されるのはこのためです。そのメンバーで(ロ)が実行できると会社のカルチャーを変える(あるいは創業時代に戻す)ことができます。

事業を興す必要はないのです。そのメンバーを強力に求心・推進していけばいのです。事業内の一チームでもいいのです。その創業のような一体感と強力な前進ムードが、周りを変え(あるいは戻し)、停滞から脱却し、活気を獲得できるのです。そして、その活気とカルチャーから(1)が生まれてくるのです。

この方法が私は結構好きです。以前にもある企業様で、将来のコア人財になるであろう人を推進者として(イ)でチームを作って特定の業務について(ロ)をしたことがあります。これによりその人は(1)になっていくと信じています。

そして今日、その決断を私からの提案ではなくヒントにより行動に移す社長様がいました。その社長様は(ロ)を自ら入って実現しようとされています。これが形になったとき、この企業様は、新しいカルチャーを獲得し、次の「会社規模」に進まれることでしょう。

posted by 奥田圭太 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 会社の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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