2006年09月10日

「噂の男〜Everybody's Talkin'〜」

これぞケラ作品と納得しました。

私がケラ作品で一番好きなのは「すべての犬は天国へ行く」です。女性ばかりの傑作なのですが、ケラさんはこれの男性版も作りたかったと思うのです。それがナイロン100℃ではできないから、いい役者の揃った今回に喜びをこめて作り上げたのではないかと思います。作者である福島三郎さんの色はほとんど感じませんでした。まさにケラ色が根底に流れるだけでなく、展開からラストまでケラさんらしさを感じ入りました。大満足です。

内容は笑いと恐怖の間をゆらりゆらりと行ったり来たりしながらドバッと人が死んでいく作品です。「すべての犬〜」をご覧になった方からすれば、私がその男版という表現するのをご理解いただけるようなストーリーです。結局すべての登場人物が誰かを殺し(あるいは殺そうとし)ます。根底にどろっとしたものが流れています。

達者な役者さんたちがそれを豊かな作品へと醸成していきます。誰がどうではなく、全員が異色を放ち、全員が独自の間で疾走していきます。ケラ色でないとすれば、役者さんたちの関西色でしょうか。この笑いは東京でもウケたのでしょうか。
いずれにしても役者さんは素晴らしかったです。橋本じゅんさんの老練な声色、堺雅人さんの空気、橋本さとしさんの全力、山内圭哉さんの返し、八嶋智人さんの切り替え・・・。それぞれの役者さんがそれぞれを反応させ合った贅沢な時間でした。

別件
劇場付近の階段でファミリーマートのチケット入れに入った8,000円を拾いました。劇場の従業員さんにお預けしたのでお心当たりの方は問い合わせてみてください。

■公演内容
PARCO presents「噂の男〜Everybody's Talkin'〜」
 作/福島三郎 演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演/堺雅人 橋本じゅん 八嶋智人 山内圭哉 橋本さとし
会場/シアター・ドラマシティ
日時/2006年9月10日(日) 17:00開演
料金/S席 8,000円

posted by 奥田圭太 at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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