2006年09月03日

ミュージカル「ピッピ」

かなり偏った観方になっているので、できるだけ遠い視点のものを。

開演前に奈良美智さんの絵と写真を観ていました。子供の瞳というものはあらゆるものに包まれていないことを痛感させられました。バイアスもかかっていなければ、一方でオブラートに包むこともできない。奥深く純粋で残酷。だからこそ子供向けの舞台も大変でしょう。人気や今までの実績ではなく、本当の意味の完成が求められるでしょう。「子供のためのシェイクスピアカンパニー」が大人たちからも評価が高いのもそのためだろうと思います。

そういうことを考えていると、この「ピッピ」は最初の10分が空回りしていました。ですが、気づいたら子供たちが声をかけだしたり、笑い始める声が聞こえてきました。巻き込みが開始したのでしょう。後半はその流れを待っていたように歌が続きます。子供の真似する姿も見受けられます。カーテンコールで思わず前に駆け出した子供が見れただけで私は良かったと思えました。私の中でもその衝動は大切なもののように思います。

子供向けだからとか、製作費が安いだとか、様々なバイアスで私たちは映画や舞台を避けてしまうことがよくあります。「観てから言えよ!」です。あなどるなかれ。楽しいものはやはりいくつになっても楽しい。

役者さんで一人特筆するならば、大浦みずきさんです。上手最前列で観たため、ほとんどの声が右のスピーカーから聴こえてきましたが、この方だけが直で声が聴こえました。声量が違うのでしょう。元宝塚トップだけあって、追っかけらしきおばさま方が多かったのも驚きましたが、それよりも宝塚のポテンシャルの高さに感動しました。

■公演内容
ミュージカル「ピッピ(PIPPI)」
原作/アストリッド・リンドグレーン
演出/宮田慶子
出演/篠原ともえ 大浦みずき 大谷亮介 団時朗
    大島蓉子 大沢健 園山晴子 前田綾 田島ゆみか
会場/シアター・ドラマシティ
日時/2006年9月3日(日) 18:00開演
料金/大人 6,500円
posted by 奥田圭太 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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