2006年08月25日

西田祥剛展

お招きに預かりまして行って来ました。

神社仏閣で味わう油絵です。

過去にこのようなものがあったでしょうか。私は知りません。普通に拝観に行って、開け放たれた部屋に油絵が並んでいるのです。その異様なまでのアンマッチの響きに、色彩が溶け込んで、また浮かび上がっているのです。とても興味深い光景でした。

青蓮院といえば天台宗の寺院であるだけでなく、御所が消失したときの天皇の仮住まいであったために仮御所とも言われ、皇族の方がお務めになっている歴史と格式のある場所です。入り口にはクスノキが聳え立ち、奥の奥まで平安文化や桃山文化を感じさせる重厚な造りで、日本の文化が凝縮されています。

そこに風穴を開け、また奇を衒うことなく見事に融合させた油絵作家西田祥剛氏に敬意を表したいと思います。その作品の、肉付きが浮かび上がるようなタッチも、強い色彩が奥行きを圧倒的に生み出す作風も、素晴らしかったです。

拝観後、西田氏と喫茶店でゆっくりお話しする機会がもてました。暗がりが似合う作品とはうってかわって、気持ちのいいスカッとした明るさをお持ちの方でした。光を極力おさえたところで観たい、夜に観たいといった私の感想にも喜んでくださり、非常に明るく謙虚な方でした。

次回はイタリアだそうです。今回の試みが青蓮院様にも認められたようで毎年開催の見込みです。寺院ならではのたくさんの制限や課題がわかった実のある会だったと強く認識しておられ、次回からは少しずつそれを解消して「夢のような」会を開きたいと考えておられました。その想いが非常にアツいもので、その内容の衝撃に私はワクワクしてきました。それが実現する姿が本当に観たいと思いました。まずは毎年変遷を観ていきたいと思います。

本当に面白い出逢いになりました。
絵のことは全然無知ですが、この人の絵に対する想いや私に伝えようとする表現が楽しかったです。絵の巧さではないチカラというものを教えていただいたように思います。今度、特別に暗がりで観させていただきます。楽しみだ。

■画展概要
「西田祥剛(YOSHITAKE NISHIDA)展」
会場/天台宗 青蓮院門跡
日時/2006年8月19日〜2006年8月25日
posted by 奥田圭太 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・舞台・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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