2013年11月25日

誕生日

平成25年11月23日(土)に81回目の誕生日を迎えました。

先日現場入りしていて屋根裏に御幣(ごへい)を発見しました。

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築:昭和7年11月23日
施主:木崎安之助
大工:川嶋佐兵衛

内部解体をしたからこそ目にすることができたものです。そして、それを目にした者はそこに何か魂のような何かわからないけれども圧倒される気を受け取るのです。その重みを感じ、その何かについてしばし考えます。そして、答えは出ないものの責任感を持って「大切に使います」と思うのです。

これから工事は佳境に入り、元の姿にどこまで戻せるかチャレンジは続きます。

一つ一つ丁寧に。これから先また80年後まで。
posted by 奥田圭太 at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | The terminal KYOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月11日

内部解体から

2013年9月20日、内部解体開始。

2013年9月16日台風18号が日本列島を襲いました。ここ京都も桂川が氾濫、渡月橋が浸水、嵐山一帯の旅館が浸水、市営地下鉄の一部駅が浸水で運転見合わせ・・・多くの被害が出ました。幸いにして人的被害は少なかったものの、盆地文化で自然災害に慣れていない土地柄か、驚きが市民には溢れていました。

この物件も京都市内ど真ん中にありながら、古い物件であることから台風の被害、豪雨の被害は心配されました。しばらく使っていなかっただけに雨漏りや浸水は本当に心配しました。台風翌日は施工業者様もほかの物件に走り回って大変だったようですが、この物件は全く被害なく、凛とその場に律坐しておりました。

施工業者様も落ち着き、無事内部解体が開始。

内部解体とは構造体を残して床や間仕切りをはがし、問題のある個所がないかの調査も兼ねています。シロアリなどの虫や腐食などあらゆる可能性があるのでそれらを確かめながら、最新の処理を施し、もう一度元の姿に復元していくのです。これだけの規模ですので解体だけでも3週間ほどかかりました。

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御覧の通り、床がないので1階から2階は見えますし、2階から1階も見えます。入り口から一番奥の部屋まで見えます。風が気持ちよく抜けていきます。

このとき、施工業者様や大工さんと話をしていたのですが「構造はしっかりしているのでほとんどそのまま使える」「いいものは残そう」「当時の贅を尽くしている」などなどこの物件の価値を再認識することばかりでした。

「いいものになりますよ」

2013年10月8日内部解体の主要部分終了。


posted by 奥田圭太 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | The terminal KYOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

撮影について

今回、様々な角度から撮影をしています。

before→afterではありませんが、復元前・復元後の姿はもちろんのこと、そこに至る過程や関わる人の思いを残せたらと思って、利用用途は定まっていませんができるだけ記録素材として残しておこうと思っています。

1.静止画撮影1
復元前・復元中・復元後の「物件の姿」を担当施工業者様に撮影いただいております。復元後に物件にお越しになられた方に物件のことをもっと知っていただくためにアルバムや説明ファイルにしてお見せしたいと思っているからです。

2.静止画撮影2
復元に携わってくださる方々の「人物像」を撮影しようと思っています。大工さんの手仕事の姿やこの物件に思いをかけてくださっている方々の表情など、職方さんを中心にその姿も作業風景も残しておきたいと思っています。

3.動画
復元前・復元中・復元後の「物件の姿」「人物像」をプロの撮影業者様に撮影いただいております。あくまで素材をできるだけ多く正確に残すために撮影いただいております。最終的にドキュメンタリーのような記録として残すのか、プロモーション用に活用するのか。町家の教科書とは言いませんが、公正に役立つような素材になったり、アーティストの方々の創作意欲を湧き立たせるような素材になればと思っています。

4.デジタルコンテンツ
(1)blog
このブログです。復元に携わっている人たちの思いをできるだけリアルタイムに、そして後々振り返った時に記録として残っているように今から書き連ねていっています。初心忘るべからず。そして後々物件に興味を持ってくださった人たちが思いを感じていただけるように。
(2)facebook
実はすでに始めています。こちらには物件の復元風景をリアルタイムに画像アーカイブとしてUPしていっています。こちらも後々物件に興味を持ってくださった人たちが記録として振り返ることができるように考えています。

ほかにもできるだけ素材を残しておき、様々な形で記録としてデジタルアーカイブとして、多くの方々の目に触れるように、何よりも後世に継承されるように意識して制作していく予定です。

誰か、ドキュメンタリー番組にしてください。誰かプロモーションビデオにしてください。だれかCM制作してください。なんて言ってみる。
posted by 奥田圭太 at 04:15| Comment(2) | TrackBack(0) | The terminal KYOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月09日

行政まわり

今回のプロジェクトを進めるにあたって、関係する可能性がある行政は片っ端から回ってみています。できるだけ多くの人の考え(方針)を聞いて、できるだけ多くの人に活用していただけるインフラになりたいと思っているからです。

京町家の可能性。京都で暮らすことの可能性。京都が持っている衣食住のコアリソース。京都と外の血(智)が触れ合うことで起こる化学反応、雑多な人たちのざわつきが起こすエネルギー、移り行く仕事観や幸福論。際限のない可能性がここには詰まっていますし、それを現出させる触媒機能こそが私たちの役割です。小さな可能性を一つ一つ紡ぎあげていくことを大切にしたいと思っています。

これまでに京都府山下副知事へのプレゼンをはじめ、京都府各所、京都市都市計画局の景観などの町家関連はもちろん京都市各所(具体的には観光や京野菜やアニメや水産や伝統工芸や水道局…)、中央省庁でも環境省と経済産業省に出入りさせていただいております。これからも意見交換を続けさせていただくつもりです。

私たちは行政を使って何かをしようとしているのではありません。行政でできないことこそ民間の私たちがやるべきです。それよりも行政の方向性や皆さんの目指していることを理解したうえで、その推進力の一つになりたいのです。

今回「相方向コミュニケーション」という言葉をテーマに掲げています。自分たちの意見と他者の意見をぶつけ合うことでもう一度様々なものを再定義していこうという試みです。だからこそ、多くの人の意見に耳を傾け、私たちの意見も大いにぶつけたいのです。
posted by 奥田圭太 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | The terminal KYOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月08日

2013年祇園祭参加

2013年7月は例年になく祇園祭にかかわった気がします。

この頃の私は別の仕事で地方出張だらけでした。一方で、念願の京町家を借り受けることがほぼ決まって仮契約のやり取りを始めたのもこの頃です。

京都生まれ京都育ちの私にとって祇園祭は身近なもので決して珍しいものではありません。小さい頃は父の仕事関係で山鉾の大工さんとも懇意にしていたのでほんとに近しいものでした。それでも参加といっても宵山で出店の食べ物にわくわくする程度。それが今年は違います。自分たちの居城がまさに祭りの中心地にあるのです。目の前に鉾が立っています。2階の窓から見下ろした光景は筆舌には尽くせません。わくわくはもちろんですが、裏側にある伝統の重みや責任に怖ささえ覚えました。

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物件の軒から見た光景です。岩戸山という山鉾が目の前にあります。

このタイミングで物件所有者様の後押しもあって岩戸山の町の方々ともご挨拶できました。一部の方には予定している事業構想などもお話しさせていただきました。祇園祭が、これからこの街と生きていくんだという思いを強くする機会になりました。今までの祇園祭参加とは全く違う感情です。

2014年(来年)からは自分たちも祇園祭の主体者であり発信者です。それまでにこの物件や岩戸山町を活性化させ、今まで以上の祇園祭にしたいと思います。たくさんの方に来て岩戸山を楽しんでいただけるように準備を今から進めていきます。
posted by 奥田圭太 at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | The terminal KYOTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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